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選択式の過去問対策は不要か [令01:受験対策]

選択式の過去問って、やる意味あるんだろうかと、「最初は」思っていました。もはや答えは頭に入っているわけですし。


これ、やったほうがいいです。


重要なのは、「正解を導くプロセス」の再現です。


ある穴に対し、20の選択肢から4つごとにグルーピングして、候補の中から仲間外れや共通項を探し出し、コレっと思ったものを穴の中に当てはめて通読してみる・・・といった選択式の解法をやってみます。このプロセスだって、本番の緊張状態の中では、うまく再現できないものです。


ここで終わってはいけません。


誤っていると判断した選択肢に対して、「なぜ、それが誤っていると言えるのか」を分析します。「こっちが正解だとすると、あっちの選択肢も正解になりうる。つまり、これら二つは正解ではない」「当てはめてみると日本語の文法的におかしい」などと、理由を探します。


この取り組みは、必ず「過去問」でやってください。模試や選択式問題集での選択肢は、確かに本試験を想定した作りになっていますが、あのイヤらしい本試験の作りとは違います。


悪問として今もその名を刻む平23年の労災、「10円銅貨大」事件。なぜ、他の選択肢に「500円硬貨」とあるのに、10円玉は「銅貨」というのか。普段使いますか? 銅貨って。なぜ、「10円硬貨」と言わないのか。それは、通達でそう書かれているから。それが正解だから。


これは『社労士V選択式で合格を呼び込むテクニック』で紹介されていた解法ですが、もう、感動しましたね。こんなの、模試を何十回やったところでたどり着かない境地です。


出題者だって、ダミーの配置に苦労してるんです。「複数正解」とか「解なし」なんて事態になっては試験の合格基準にも大きな影響が出ます。他の選択肢では絶対バツである理由が必ず存在し、かといって簡単にバツと分かるダミーだと得点差が出ない。


そんな作問での苦労が、選択式の過去問から見えてくれば、面白い。「出題者との対話」を意識すると、選択式への恐怖もちょっとやわらいできます。




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