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再チャレンジへ [平24:3回目の挑戦]

平24年(第44回)試験に向けての勉強スタイルや本試験の様子、そして選択式基準点割れ(社一2点)の不合格でどん底に突き落とされるも、なんとか立ち直って4回目の再挑戦を志すまでに至った経緯を書き綴っています。なにかの参考になるでしょうか・・・

【最終回】

「今日一日だけクヨクヨさせてくれ」

不合格が確定した日の午後、そう、妻に言い、クルマで群馬県の草津温泉に向かいました。学生のころからよく行っていた温泉で、疲れを癒すには最高の場所です。閉館間際の「大滝乃湯」に入り込み、熱い湯で体中のケガレを落としました。時折、これまでの苦労と、それを支えてくれた家族の顔が浮かび、肩を揺らして涙がこぼれてきました。ちょっとでも合格を確信し、夢を見てしまった自分が恥ずかしくなりました。もう、終わりにしよう・・・


私の場合、択一式・選択式とも合格点は上回っており、選択式の社一2点が原因で落ちました。しかも、サービス問題とも言える書類の保存期間「2年」か「3年」かの問題を落としての不合格です。受験予備校の解説では、「ここは確実に取らなければダメ」と言い、社一が難しかったと語る受験生でも、この問題は最低限正答できているようです。ここを間違えた人に対する同情の声は皆無でした。ネット上では「ここができない人は単に実力がないだけ」といった書き込みも見られ、たったこの1問で社労士になる能力を全否定されたような気になり、落ち込みました。


自分はそんなにダメなレベルだったのか。打ちひしがれる思いを救ってくれたのは、初めて受験した年、明治大学の社会人向け短期の社労士講座で教えていただいたTACの大河内先生のツイートでした。



「『2年』が正解だと分かっているのに、『3年の保存期間もあるよな』という『悪魔のささやき』に負けただけなのです」


あなたは社労士に必要な知識がないわけじゃない。ちょっとだけ、迷ってしまっただけなんだ。この問題を落としたことに対する初めての「やさしい言葉」だったので、涙が出そうなほどうれしく、気持ちが楽になっていくことを感じました。



いずれ暑い夏が来ます。受験会場である幕張メッセはウチの近くです。嫌でも8月になれば社労士試験を思い出し、苦しい思いをするでしょう。そうだ、よく社労士の方や合格者の方が本試験後に「試験問題の講評」みたいなことってやっているよな。じゃぁ、自分も合格者になったつもりで試験問題の講評をしてやろう。実際に受験会場で。


不合格決定から1週間後。「来年も受けたいと思う。ただし、もう勉強漬けの生活は送らない。さらりと受けて、さらりと受かる」。妻に再チャレンジの宣言をする自分がいました。また、あるブログのコメント欄に、社一2点の不合格者の同志に向けてこのようなメッセージを残しました。


「いずれ辞めるとも分からない三井某厚労大臣の合格証書ではなく、新政権のやる気のある厚労大臣の合格証書を取りに行きましょう」


悪魔のささやきに負けない力をつけて、また幕張メッセに向かいます。


【おしまい】

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そして、合格発表の日 [平24:3回目の挑戦]

平24年(第44回)試験に向けての勉強スタイルや本試験の様子、そして選択式基準点割れ(社一2点)の不合格でどん底に突き落とされるも、なんとか立ち直って4回目の再挑戦を志すまでに至った経緯を書き綴っています。なにかの参考になるでしょうか・・・

【第15回】

幕張メッセで受験した時には半そで短パンだったにも関わらず、街は秋の装い、11月に入りました。ネット上の救済に関する見解も「社一優勢」で収束していました。


本試験直後、「社労士法で救済はない」との書き込みを見た時の落ち込みようからすれば、このころの私の気分はずいぶん前向きになっていました。もっと勉強したいと思いにかられ、「今度は英語を勉強しよう」とか、それまで考えたこともなかった「社労士としての開業」なんていう夢まで見ていたほどです。


なにより、これまで3回の受験を支えてくれた妻と2人の子どもに、どうやって合格を伝えようか・・・ 合格することを前提に、広がる希望で胸が高まっていました。


そして運命の合格発表、11月9日金曜日。この日は会社を休みました。受かっても落ちても、仕事どころではないと思っていたからです。とはいえ、家にいるのも気まずい。そこでマクドナルドに立ち寄り、ノートPCで官報での発表時刻である8時30分を待ちました。


そして8時30分・・・ ありませんでした。私の受験番号。大きく深呼吸をして、もう一度、番号を凝視しました。縦から見ても横から見ても、私の受験番号は無かったのです。徐々に全身がしびれてきました。わめき散らしたくなってきました。


2カ月以上もの間、こんな結果を受け取るために一喜一憂してきたのかと思うと、むなしくて仕方ありません。あちこちのブログや掲示板でも、社一の救済が無かったことが驚きをもって受け止められているようでした。それどころか、厚年の救済待ちの方が合格しているという情報がありました。


官報では合格者の受験番号しか発表されず、合格点や救済科目までは分かりません。官報に遅れること1時間。試験センターのHPで厚年のみが救済されたことを確認すると、輪をかけてむなしさが募りました。事前の観測では厚年の救済待望派は劣勢に立っていましたから、厚年の救済待ちの方は、さぞ喜ばれたと思います。その対極にいる社一の救済待望派であった私は、一気に失意のどん底に突き落とされました。


「ごめん。落ちた。立ち直れない」

妻にメールを送りました。すると、こう返事がありました。

「謝ることではないよ。なかなかできないことをよくやったと思います。自慢のお父さんだよ」


8時30分の官報での不合格確定発表、9時30分の試験センターHPでの合格点・救済科目の発表、そしてネット上に流れる悲喜こもごもの書き込みを読み、ようやく不合格を受け入れてマクドナルドを出たのが昼前11時。帰宅したら2歳の息子が笑顔で迎えてくれました。


少し、癒されました。

【最終回へ】

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ネットの情報で一喜一憂 [平24:3回目の挑戦]

平24年(第44回)試験に向けての勉強スタイルや本試験の様子、そして選択式基準点割れ(社一2点)の不合格でどん底に突き落とされるも、なんとか立ち直って4回目の再挑戦を志すまでに至った経緯を書き綴っています。なにかの参考になるでしょうか・・・

【第14回】

「社労士法で救済はない」


なんとも衝撃的な書き込みでした。確かに社労士の身分法なのだから落としてはならないと思う反面、毎年出題されるとは限らない法律で、かつ、重要度で言えばはるかに高いと思われる労基や国年、厚年で救済が連発されていることを思うと、「社労士法だから」という理由で救済から外されることはないだろうとも思いました。いや、思いたかったのです。


社一が救済される根拠が見つからないか・・・ そんな時に釘付けになっていたのはネットの情報でした。2ちゃんねるはもちろん、ブログなどでいろんな人が見解を述べています。おおむね、受験予備校が集計した過去の平均点データを引っ張り出しているのですが、まぁ、みなさん、いろんな情報をお持ちです。


書き込みの中には「社労士連合会は『記述式』の復活を検討している」という、もっともらしく書かれたものもありました。いや、それはまずい。ここに来て試験制度が変わってしまうのはたまりません。なんとしても今年受かっていて欲しいという思いが募りました。ネットの情報に振り回されていたのです。


ネット上の議論は当初、「選択式は比較的容易だった」という声が多かったことによる「救済自体の有無」が争点でした。しかし、受験予備校の平均点が出揃いだし、社一と厚年の平均点が過去の救済科目と同じくらい低いことや、選択式の合計点がそれほど伸びなかったことから、救済自体はあるだろうとして、どれが救済されるかという議論になってきました。議論というよりも言い合いでしたね。


ネット上の議論は非情なものです。社一でも厚年でも3点を確保した人や、すでに合格していると思われる人からの「上から目線」の書き込みや、本当に救済待ちをしている社一派、厚年派による相手方への罵り合い。「もう読むのをやめよう」と思いつつも、少しでも自らに有利な情報を求めて読み漁ってしまいました。


社一と同様に救済を待望していた厚年派にも不安要素がありました。前年の平23年試験で同様に4択だった労一は、受験予備校の集計データ上、平均点が低かったのに救済されなかったのです。比較的平均点が高いと思われた労基・国年・厚年が救済されたにも関わらず。


そんな中、厚年では問題文に誤りがあることが発見され、それに対して試験センターが合格発表前の10月、公式サイトで出題ミスを発表する事態が発生しました。しかし試験センターは、「解答への影響はない」としてなんらの措置もされませんでした。この見解に対しネット上でも思惑が交錯します。「厚年を救済してお茶を濁すつもりだ」「いや、救済しないための事前告知だ」。


最終的に、受験予備校やブログでの予想は「社一有利」が優勢となり、「社一派vs厚年派」の戦いは次第に収束していきました。


社労士法なのに社一か、4択なのに厚年か。それとも救済ナシか。いずれの結果になっても、救済の歴史に刻まれる年になることは間違いありませんでした。

【第15回へ】

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