【本試験振り返り】択一式:後半 [平25:本試験振り返り]
社労士試験を始めて驚いたことのひとつに、「試験中にトイレのための離席が認められる」という点です。
これまで、試験という試験では原則として試験中に立ち歩くなんてことは認められておらず、だからこそ試験前に「お手洗いは早めに済ますように」などと注意がされていたものです。
もちろん、試験中にトイレに行けることはありがたいんですが、不正対策はというとそれほどシビアではないんですよね。トイレまでは試験官の方が帯同されるものの、あんなに受験者がいる面前で何かをできるわけがありません。
てっきり、試験官の方がトイレの中にまで入ってくるものかと思いましたが、そんなことはありませんでした。どこかに対策がされているのかもしれませんが・・・
さて、トイレを済ませて後半戦に突入。計画ではここからの4科目は1科目あたり25分程度で済ます予定です。基安を無難にこなし、労徴・雇徴も無事通過。社会保険3科目があまりに長文かつ考えさせる問題が多かったので、後半に取り組んだ労働関係科目は淡々と解答することができました。
そして最後に一般常識。この科目に対するアドバイスの多くは、「労一は何が出るかが分からないので点数をアテにできない。だから社一で取る」。
ただ社一も範囲が広いために、自分の知らない内容が出ないかどうか、問題を見るまで不安が付きまといます。実際、平23年試験では労一・社一合わせて4点しか取れず、選択救済どころの話ではないところまで行きかけました。
はたして今回、内容はそれほど難しくはありませんでした。しかし、労一の法令科目は、もう「労働契約法」と「労働組合法」で決め打ちしていいんですかね。
改正がらみの派遣法、高齢者雇用安定法は出題されず、育児・女性系の法令は見向きもされません。特に「育児・介護休業法」は完全に無視が決め込まれています。けっこう大事な法律だと思うんですが。
一般常識の解答をマークし終えたのが、試験終了前15分の12時45分。残り時間で最後の見直しを行いますが、私がやることは2点。問題用紙に書き込んだ答えとマークシートのマーク位置が一致しているか。マークの並びがいびつでないか。
ここに来て問題を再度読んで解答を考えるなんて、できるわけがありません。すでに7科目×各10問×5肢=350問もの問題を読んでいるんです。初めて問題を読んだ時よりも集中力や思考力が鈍っているのは明らか。ですので問題を見直すことなどせず、初見の段階で全力でつむぎ出した解答が正しくマークシートに転記されているかどうか、入念にチェックします。
マークの並びのいびつさチェックでは、一般常識に「E」がひとつも無いことが気になりました。他の科目では「A」から「E」まで、まんべんなくマークがされているにも関わらず、です。なので、「A」か「E」かで悩んだ問6をエイヤで「E」に書き直し。ところが正解は「A」で、一般常識の正答に最初から「E」はありませんでした。まぁ、あまり感心する作戦ではないですよね。
ここまでやり終えたら、あとは解答に自信のなかった問題と試験終了時刻まで向き合います。私が最後に向き合った問題は国年問8。結局、間違えました・・・
今回の試験内容は初見のものが多く、過去問の焼き直しがあまり見られない、よく練られた問題だったと思います。そのせいでしょうか、あまり途中退出する人がいませんでした。
「社労士試験は実力を測りやすい択一式の難易度を上げて、運の要素が高い選択式の難易度を下げる方向だな」。
前回の平24年の選択式試験の内容がきわめてオーソドックスだったので、その流れが今年も踏襲されるものだと、択一式試験の終了後に思ったものです。
その結果はみなさんご存知の通り・・・ 恐るべし社労士試験。
これまで、試験という試験では原則として試験中に立ち歩くなんてことは認められておらず、だからこそ試験前に「お手洗いは早めに済ますように」などと注意がされていたものです。
もちろん、試験中にトイレに行けることはありがたいんですが、不正対策はというとそれほどシビアではないんですよね。トイレまでは試験官の方が帯同されるものの、あんなに受験者がいる面前で何かをできるわけがありません。
てっきり、試験官の方がトイレの中にまで入ってくるものかと思いましたが、そんなことはありませんでした。どこかに対策がされているのかもしれませんが・・・
さて、トイレを済ませて後半戦に突入。計画ではここからの4科目は1科目あたり25分程度で済ます予定です。基安を無難にこなし、労徴・雇徴も無事通過。社会保険3科目があまりに長文かつ考えさせる問題が多かったので、後半に取り組んだ労働関係科目は淡々と解答することができました。
そして最後に一般常識。この科目に対するアドバイスの多くは、「労一は何が出るかが分からないので点数をアテにできない。だから社一で取る」。
ただ社一も範囲が広いために、自分の知らない内容が出ないかどうか、問題を見るまで不安が付きまといます。実際、平23年試験では労一・社一合わせて4点しか取れず、選択救済どころの話ではないところまで行きかけました。
はたして今回、内容はそれほど難しくはありませんでした。しかし、労一の法令科目は、もう「労働契約法」と「労働組合法」で決め打ちしていいんですかね。
改正がらみの派遣法、高齢者雇用安定法は出題されず、育児・女性系の法令は見向きもされません。特に「育児・介護休業法」は完全に無視が決め込まれています。けっこう大事な法律だと思うんですが。
一般常識の解答をマークし終えたのが、試験終了前15分の12時45分。残り時間で最後の見直しを行いますが、私がやることは2点。問題用紙に書き込んだ答えとマークシートのマーク位置が一致しているか。マークの並びがいびつでないか。
ここに来て問題を再度読んで解答を考えるなんて、できるわけがありません。すでに7科目×各10問×5肢=350問もの問題を読んでいるんです。初めて問題を読んだ時よりも集中力や思考力が鈍っているのは明らか。ですので問題を見直すことなどせず、初見の段階で全力でつむぎ出した解答が正しくマークシートに転記されているかどうか、入念にチェックします。
マークの並びのいびつさチェックでは、一般常識に「E」がひとつも無いことが気になりました。他の科目では「A」から「E」まで、まんべんなくマークがされているにも関わらず、です。なので、「A」か「E」かで悩んだ問6をエイヤで「E」に書き直し。ところが正解は「A」で、一般常識の正答に最初から「E」はありませんでした。まぁ、あまり感心する作戦ではないですよね。
ここまでやり終えたら、あとは解答に自信のなかった問題と試験終了時刻まで向き合います。私が最後に向き合った問題は国年問8。結局、間違えました・・・
今回の試験内容は初見のものが多く、過去問の焼き直しがあまり見られない、よく練られた問題だったと思います。そのせいでしょうか、あまり途中退出する人がいませんでした。
「社労士試験は実力を測りやすい択一式の難易度を上げて、運の要素が高い選択式の難易度を下げる方向だな」。
前回の平24年の選択式試験の内容がきわめてオーソドックスだったので、その流れが今年も踏襲されるものだと、択一式試験の終了後に思ったものです。
その結果はみなさんご存知の通り・・・ 恐るべし社労士試験。
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【本試験振り返り】択一式:前半 [平25:本試験振り返り]
さて、ここからは択一式試験を振り返ります。問題の難易度についての講評は講師の方や合格者の方に譲るとして、一受験生が感じた「何でもないこと」をお届けします。
問題冊子が配布されて最初に感じたのが、「うっ、重い・・・」。そう、物理的に。ちょっと測ってみました(カッコ内は問題のページ数)。
平22年・・・82グラム(58ページ)
平23年・・・85グラム(58ページ)
平24年・・・85グラム(55ページ)
平25年・・・96グラム(60ページ)
※表紙から裏表紙までのページ数は昨年までが64ページ、今年が72ページ
気のせいではありませんでした。これまでの問題冊子に比べ、約10グラムのアップです。10グラムといったら、だいたい100円玉2枚くらい。これだけ見るとたいしたことないように思えるかもしれませんが、あのズッシリ感はイヤーな感じがしましたね。
表紙には「問題は60ページ」と記されており、「あまり時間の余裕は無さそうだな」と覚悟しました。
試験が始まり、いつものように健保から始めます。ここでつまづくと後に響きます。大事な「問1」を無難にさばいてひと安心。ただ、そのあとに難問が続き、結局、健保に要した時間が40分弱。ちょっとあせりました。
厚年・国年もおおむね各30分を要しました。昨年から導入された組み合わせ問題が今年も多用され、けっこう手こずりました。この形式だと、確実に分かる肢がひとつでもあれば一気に候補を絞り込めるのですが、そこは出題者も承知の模様。悩ましい組み合わせを用意していて、簡単に決められない仕掛けになっています。
国年では、年金アドバイザー試験と見まがうような事例問題が登場。さまざまな知識を総動員して解答する必要があります。それになぜか厚生年金があちこちに出没し、「今やってる問題って国年だっけ?厚年だっけ?」と、何度も確認してしまいました。問題文も長文モノが多く、試験問題を労基から始めて国年で終えるように取り組んだ人は、最後の最後で苦しめられたのではないでしょうか。
厚年の問題文では見慣れないものがありました。ふつう、「次の記述のうち、正しいものはどれか」と聞いてきますが、これとは別に、
「次の記述のうち、法令に照らして正しいものはどれか」
と聞いてきたのです。「法令に照らして」って、今までもそういう意味で聞いてたんじゃないの? なんだかウラがありそうだなぁと思いましたが、特に問題なく解答できました。
健保、厚年、国年を終えた時はもうグッタリ。ページ量が多いので覚悟はしていたものの、アタマのエネルギーをずいぶん消化してしまった気がしました。
ともあれ、社会保険3科目が無事に終了。マークシートを見るとマークの並び方も悪くない。そこそこの手応えを感じ、おもむろに手を挙げて試験官の方をお呼びしました。
「すいません。トイレへ」
(後半に続く)
問題冊子が配布されて最初に感じたのが、「うっ、重い・・・」。そう、物理的に。ちょっと測ってみました(カッコ内は問題のページ数)。
平22年・・・82グラム(58ページ)
平23年・・・85グラム(58ページ)
平24年・・・85グラム(55ページ)
平25年・・・96グラム(60ページ)
※表紙から裏表紙までのページ数は昨年までが64ページ、今年が72ページ
気のせいではありませんでした。これまでの問題冊子に比べ、約10グラムのアップです。10グラムといったら、だいたい100円玉2枚くらい。これだけ見るとたいしたことないように思えるかもしれませんが、あのズッシリ感はイヤーな感じがしましたね。
表紙には「問題は60ページ」と記されており、「あまり時間の余裕は無さそうだな」と覚悟しました。
試験が始まり、いつものように健保から始めます。ここでつまづくと後に響きます。大事な「問1」を無難にさばいてひと安心。ただ、そのあとに難問が続き、結局、健保に要した時間が40分弱。ちょっとあせりました。
厚年・国年もおおむね各30分を要しました。昨年から導入された組み合わせ問題が今年も多用され、けっこう手こずりました。この形式だと、確実に分かる肢がひとつでもあれば一気に候補を絞り込めるのですが、そこは出題者も承知の模様。悩ましい組み合わせを用意していて、簡単に決められない仕掛けになっています。
国年では、年金アドバイザー試験と見まがうような事例問題が登場。さまざまな知識を総動員して解答する必要があります。それになぜか厚生年金があちこちに出没し、「今やってる問題って国年だっけ?厚年だっけ?」と、何度も確認してしまいました。問題文も長文モノが多く、試験問題を労基から始めて国年で終えるように取り組んだ人は、最後の最後で苦しめられたのではないでしょうか。
厚年の問題文では見慣れないものがありました。ふつう、「次の記述のうち、正しいものはどれか」と聞いてきますが、これとは別に、
「次の記述のうち、法令に照らして正しいものはどれか」
と聞いてきたのです。「法令に照らして」って、今までもそういう意味で聞いてたんじゃないの? なんだかウラがありそうだなぁと思いましたが、特に問題なく解答できました。
健保、厚年、国年を終えた時はもうグッタリ。ページ量が多いので覚悟はしていたものの、アタマのエネルギーをずいぶん消化してしまった気がしました。
ともあれ、社会保険3科目が無事に終了。マークシートを見るとマークの並び方も悪くない。そこそこの手応えを感じ、おもむろに手を挙げて試験官の方をお呼びしました。
「すいません。トイレへ」
(後半に続く)
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【本試験振り返り】選択式:厚年・国年 [平25:本試験振り返り]
私の解答はコレ。
≪厚年≫
A・・・平成3年 ○
B・・・3分の4 ×
C・・・戸籍法 ○
D・・・10日 ○
E・・・7日 ○
≪国年≫
A~Eとも○
雇用の時と同様、厚年「 B 」の誤りが解答速報を見て分かったときも、「えーっ!」とあられもない声を出してしまいました。知ってますって!「5分の6」が正解でしょ。計算問題だってできますよ。
これも難問・奇問のせいでしょうか。いや、易問だという余裕からミスって「3分の4」にマルを付けてしまったものの、思いのほか他科目で時間を食われ、まったく見直さなかったのが原因です。
厚年が4択になっているのは、「 D 」と「 E 」のためなんでしょう。どちらにも「7日、10日、14日、1か月」という選択肢が用意されています。つまり、「 D 」も「 E 」も同じ期間の選択肢を選ぶことができます。
「13日」とか「20日」とか、あまりに適当なダミーを1個の穴に対して3個、合計6個並べるより、極めて怪しい数字を2回使ったほうが受験生をだませると思ったんでしょうね。「 D 」「 E 」ともに同じ期間を入れた受験生は多かったと思います。
国年は直球ど真ん中でした。法改正ネタでしたし、基本的なことを問う内容でした。一番、癒された問題です。ただ、そのように思う受験生は私ばかりではないようで、TACや大原の集計データによると平均点は4点を超えています。
いやはや、本当に疲れた選択式試験でした。
≪厚年≫
A・・・平成3年 ○
B・・・3分の4 ×
C・・・戸籍法 ○
D・・・10日 ○
E・・・7日 ○
≪国年≫
A~Eとも○
雇用の時と同様、厚年「 B 」の誤りが解答速報を見て分かったときも、「えーっ!」とあられもない声を出してしまいました。知ってますって!「5分の6」が正解でしょ。計算問題だってできますよ。
これも難問・奇問のせいでしょうか。いや、易問だという余裕からミスって「3分の4」にマルを付けてしまったものの、思いのほか他科目で時間を食われ、まったく見直さなかったのが原因です。
厚年が4択になっているのは、「 D 」と「 E 」のためなんでしょう。どちらにも「7日、10日、14日、1か月」という選択肢が用意されています。つまり、「 D 」も「 E 」も同じ期間の選択肢を選ぶことができます。
「13日」とか「20日」とか、あまりに適当なダミーを1個の穴に対して3個、合計6個並べるより、極めて怪しい数字を2回使ったほうが受験生をだませると思ったんでしょうね。「 D 」「 E 」ともに同じ期間を入れた受験生は多かったと思います。
国年は直球ど真ん中でした。法改正ネタでしたし、基本的なことを問う内容でした。一番、癒された問題です。ただ、そのように思う受験生は私ばかりではないようで、TACや大原の集計データによると平均点は4点を超えています。
いやはや、本当に疲れた選択式試験でした。
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